Internet Explorerで
閲覧されている方へ

MicroSoft社がIEのサポートを終了されることが理由で当サイトはIEにて正しく表示されない事象が確認されております。
当サイトのご利用にあたってはMicrosoft EdgeまたはGoogleChromeをダウンロードしてご利用ください。

「40代後半からめまいや閉所恐怖症のような症状が。仕事量をコントロールし、趣味を少しずつ再開して乗り越えました」/ごんたさん(55歳)の場合/男性更年期インタビュー(2)

MENO MAGAZINE編集部

noimage

<男性の更年期体験エピソード>
更年期障害といえば女性の悩み…とされたのは過去の話。近年は男性にも性ホルモンの減少に由来する更年期症状が発症することがわかっています。

身体的には 疲労感や倦怠感、性欲の低下、ED、不眠、肩こり など、精神的には 気力の衰え、集中力の低下、イライラ などの症状がそれに当たりますが、一人で悩みがちの男性もいるようです。この連載企画では、更年期症状を自覚する複数の男性にインタビューを実施。それぞれの実感や体験エピソードを通して男性更年期のリアリティをお伝えします。

本サイトに掲載する体験記事は、全て個人の体験に基づいています

突然の嘔吐、めまい。密閉空間が怖くて電車にも乗れない。友人たちとの会食さえもおっくうに

 

ごんたさん(55歳)
自営業の鍼灸マッサージ師。独身一人暮らし。趣味は音楽鑑賞や映画鑑賞をはじめ、休日を使ってドラマなどのエキストラ出演のアルバイトやボランティアを続けている。

 

――ごんたさんが更年期を意識したきっかけを聞かせてください。

 

48歳ごろに仕事中に突然グラグラとめまいがして、嘔吐してしまったのが最初の症状でした。数日後には同じ回転性のめまいでベッドから起き上がれなくなり、病院に行ったところ、即入院。MRIなどで頭の検査をしましたが、異常なしと診断されました。耳鼻科の薬と吐き気止めをもらって退院。めまいはその後も1か月くらい続きました。

さらに2~3か月後に友人と食事するために電車に乗ったところ、途中で吐き気に襲われ、友人と合流しても食事も楽しめない状態に。その後も電車やバスなどの密閉空間にいると吐き気がするようになり、「途中下車できなくて、混んだ車内で吐いてしまうのでは…」という不安から、外出するのが怖くなってしまいました。

そのころには不眠・不安・イライラ・怒り・やる気の低下などの症状も出はじめ、仕事やプライベートに支障が出るようになりました。仕事の電話に出られなかったり、何日も気分が落ち込んだりと、鬱(うつ)のような状態だったと思います。

 

“ひとり”だから備えを万全に。保険証、エチケット袋、まさかのときのため「入院セット」も

 

――症状とはどのように付き合っていますか。改善のために行っていることはありますか。

 

症状がピークだったころは仕事量を最低限に減らし、先の予定を入れないようにしました。友だち付き合いでは「その日の体調が悪かったらドタキャンするかも」と事前に話せるような人とだけ会っていました。

最初に突然入院することになったとき、一人暮らしで準備が大変だったため、入院セットを常に用意していました。また外出の際はお守りがわりに薬・保険証・エチケット袋を携帯。実際に外で吐いたことはなかったのですが、持っていると安心感がありました。

 

負担の少ない外出を増やし、不調のある暮らしに慣れていった

症状が少し軽くなってからは、家に引きこもるのではなく、1人で映画やコンサートに出かけて、できるだけ環境に慣れるようにしました。1人なら具合が悪くなったときでも、すぐに帰れるし、同行者に迷惑がかからないのでプレッシャーが少なかったんです。退席するとき迷惑にならないよう、席もなるべく通路側を取りました。ちなみに行ったのは薬師丸ひろ子さんのコンサート(笑)。立って盛り上がるタイプのコンサートはまだ早いと思い、着席して落ち着いて聴けるタイプを選びました。

体調が悪いときでも、趣味のエキストラ出演だけは続けられました。エキストラ出演にはアルバイト形式とボランティア形式があるのですが、ギャラが発生すると負担になるので、無料で出演するボランティアのほうを選んでいました。こんなふうに、自分の負担をできるだけ減らすように工夫したのが良かったのかもしれません。

反対に試してみて自分には合わなかったのは、スポーツクラブの気功教室。スタジオが密室だったので、電車やバスと同じような不安感があり、続けられませんでした。亜鉛のサプリも試してみましたが、変化を感じられませんでした。

 

薬の力を借りずに症状が改善。カギは「自分のペース」を意識したこと

――現在の状態はどのような感じですか。

 

うつのような状態になったときは診療内科の受診も考えましたが、結局かかりつけ医に相談した程度。症状は2~3年くらい続きましたが、少しずつ間隔が開くようになり、気づいたら治っていました。かかりつけ医はあまり薬を出さない先生だったのですが、投薬せずに自然に治ったので、自分にはかえって良かったのかもしれません。

今は健康上の問題はなく過ごせています。結局原因はわかりませんでしたが、年齢や症状を考えると更年期だったのかなと思います。当時のことを考えると、今は普通に仕事や生活ができているだけでうれしいですね。

改善のために何が効いたのかも不明ですが、1人で仕事をする自営業なので、自分のペースで働けたのは不幸中の幸いでした。エキストラ出演という趣味があったのも良かったです。趣味を楽しめたことと、そこに行きたいと思えて実際に行けたことが自信につながりました。

一人暮らしで家族に期待することがないのも、かえって気楽でした。当時は症状がつらすぎて、誰かに何かを求めるような余裕もなかったんです。

 

リサーチに苦労…早期に対応できるように原因・対策情報の充実を

――実際に更年期を体験して、今感じていることはどんなことですか。

 

振り返って思うのは、 男性更年期についての情報がもっとあればよかった ということ。ネットで調べても欲しい知識になかなかたどり着けず、かなり苦労しました。テストステロンの検査を受けると良いことまでは調べられても、どこで受けられるのかわからなかったり…。知っていたらきちんと治療して、もっと早く改善していたかもしれないと思うと残念です。

「もしかして自分もそうかも?」と思い当たったとき、病院でどの科にかかればいいのか、どんな検査をするのかなども知りたいところです。男性更年期は女性より見分けがつきにくいので、自分で記入できるチェックシートなどがあるといいですね。きちんとした知識を得られて原因が分かるだけでも、気持ちがラクになるのではないかと思います。

ちなみに男性の友人では共感してもらえた人はゼロ…。同世代の女性の友人は悩んでいる症状が似ていたりして、性別を超えて共感し合えました。

 

口に出しにくい「男性更年期」。男性よりも更年期世代の女性に相談するのもあり!

ていねいに言葉を選びながら、率直にお話をしてくださったごんたさん。周囲に迷惑がかかるのでは…というプレッシャーを常に感じていたというエピソードから、真面目で優しい人柄が伝わってきました。

ごんたさんのお話からも、男性更年期の情報になかなかリーチできない現状が浮かび上がってきました。実際に悩んでいる人は多いはずなのに、まだまだ認知度が低い男性更年期。個人の体験談や専門的な知識、病院での検査や治療がもっと身近になれば、つらい思いをしている人の一助になるのではないでしょうか。

男性よりも女性と共感し合えるというのも、更年期ならではの特徴なのでは? なかなか口が重い男性同士で情報交換するよりも、まずは更年期世代の女性と話すほうがハードルが低いかもしれませんね。

取材・文/後藤由里子

 

 

男性更年期のインタビュー体験談、次回は「更年期症状に悩む夫」を持つ女性の妻目線での体験エピソードをお伺いします。更年期の症状は男性も女性もさまざまです。ぜひみなさんのご意見、ご感想をお寄せください。

▶︎ご意見・ご感想はTwitterから

 

>>男性の更年期体験談 その他のエピソード一覧へ

noimage

MENO MAGAZINE編集部

アステラス製薬のウィメンズヘルスマガジン。更年期にまつわる基礎知識・症状・対策・体験談などの情報を発信しています。

カテゴリ別人気記事

カテゴリ別最新記事

メディアカテゴリ