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「EDから始まった、夫の若年性男性更年期。ストレスと男性ホルモンの関係を痛感した10年でした」/おはぎさん(42歳)の場合/男性更年期インタビュー(3)

MENO MAGAZINE編集部

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<男性の更年期体験エピソード>
更年期障害といえば女性の悩み…とされたのは過去の話。近年は男性にも性ホルモンの減少に由来する更年期症状が発症することがわかっています。

身体的には 疲労感や倦怠感、性欲の低下、ED、不眠、肩こり など、精神的には 気力の衰え、集中力の低下、イライラ などの症状がそれに当たりますが、一人で悩みがちの男性もいるようです。この連載企画では、更年期症状を自覚する複数の男性にインタビューを実施。それぞれの実感や体験エピソードを通して男性更年期のリアリティをお伝えします。

本サイトに掲載する体験記事は、全て個人の体験に基づいています

結婚前から淡白。振り返れば、夫の更年期は30代から始まっていた

 

今回インタビューに応じてくれたのは、更年期症状に悩む夫を持つ女性のおはぎさん。パートナーから見た男性更年期、その時の不安やもどかしさ、夫婦間のやりとり、とった対策などを語っていただきました。

 

おはぎさん(42歳)
神奈川県在住。家族はシステムエンジニアの夫(50歳)と子ども3人の5人家族。自身は製薬会社のMRを経て、現在はアロマインストラクター(講師)として、アロマセラピーの魅力や家庭での実践方法を紹介。講義で使用するアロマのテキストに「男性にも更年期がある」と書いてあったことから、10年に及ぶ夫の症状が「男性更年期」によるものと知る。

 

――ご主人の更年期を意識したきっかけを聞かせてください。

 

夫とは8歳違いで、彼が36歳、私が28歳の時に結婚しました。3人の子どもに恵まれましたが、3人とも1回でできた子です。排卵を調べて計画的だったとはいえ、本当にラッキーだったと思います。義父母も跡取りを望んでいたので、子作りは「責務」と言っていました。女性としては虚しいですよね。「仕事か?」みたいな。

いきなり赤裸々なお話をしましたが、自然に子どもができる状態ではなかったんです。結婚前から淡白な人だなと思ってはいましたが、できにくかったというより、作る行為に至れませんでした。孫の誕生を待ちわびる義父母からは、原因は私で「嫁に何かある」と思われ、「離婚」の二文字がちらつくこともありました。

ただ、夫が無精子症かどうかを調べることはしませんでした。夫のプライドを傷つけてしまいますし、本人もだいぶ気にしている様子だったので。実際、3人目が生まれてから「プライドが邪魔して、とてもカウンセリングや病院に行く気にはなれなかった」と話してくれました。まぁ、3人とも「1回で」ですから、無精子症ではなかったわけですが…。当時の夫は30代。まさか、男性更年期が原因とは知る由もありませんでした。

 

40代に入ると激しいもの忘れに! 認知症? うつ? 

40代に入ってからは、加えてもの忘れが激しくなりました。顕著になったのは、グループ会社への派遣が決まってから。私が言ったことも自分が言ったことも覚えていないこともありました。このとき私は「若年性認知症」を疑いました。テレビで若年性認知症のドラマをやっていたこともあったので。

不安を抱えながら、夫と一緒に脳神経科を受診しました。「男性更年期」の認知が低いからか、医師の見立ては「メンタルのほうかもしれない」でした。そうなると受診先は心療内科になるわけですが、薬嫌いの夫は「認知症だったら治療しなければと思ったが、心療内科なんて絶対にかからない」とかたくなに拒否。今思えば、その選択は正しかったと思います。後々知ったことですが、「更年期の症状なのにうつと診断され、抗うつ剤を処方されてしまうことがある」という記事を読みました。

そんなこんなで10年近く。あるとき私は男性にも更年期があることを知りました。3年ほど前です。仕事で使っているアロマのテキストに「 男性にも更年期がある 」と書いてあったんです。衝撃でした。それからいろいろ調べていくうちに、男性ホルモンが減少すると不安が強くなり、やる気や記憶力、性欲の低下が著しくなることを知りました。原因として「ストレス」が大きく関わっていることも知りました。夫の30代とは思えない性欲のなさも、40代にしては激しいもの忘れも、振り返れば男性更年期の症状だったのではないかと思います。

実際、夫は結婚直前に管理職になり、だいぶ負荷がかかっていました。覇気がなく、次第に食事のときにも茶碗を持ったままぼーっとしてしまうことがありましたし、もの忘れが激しくなったときもグループ会社への派遣が決まり、周囲の理解が得られずだいぶストレスを抱えていました。

 

 

男性更年期も女性更年期も、夫婦で取り組むのが理想

 

――ご主人の症状とはどのように付き合ってきたのでしょうか。

 

夫の両親にも話を聞いてもらったりしながら、基本的には自力でなんとかしてきたというのが正直なところです。「メンタル」の診断を下されたときは、「絶対に薬を飲みたくない」という強い意志が功を奏したといいますか。

ただ、最初から男性更年期のことを知っていたら、お医者さんにも相談ができたと思いますし、もっとラクに過ごせたかもしれません。それでもうちは殻を破って話し合ってきたほうだと思います。私が、聞かないと気がすまない性格というのもありますが、やっぱり話し合わないと分かり合えないというところにたどり着いたからです。まだまだ1人で苦しんでいる方が多いと思いますが、 本当だったら夫婦で若い段階から知っておいたほうがよい課題ですよね 

引っ越しも良かったようです。4年前に片道2時間の通勤覚悟で、東京から鎌倉に移りました。夫は山の中で育った人で、初めから都会は苦手だったんです。鎌倉は坂も多いのでその起伏もいいみたいです。しかも新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環でテレワークが増え、酒量も減りました。前は飲んで終電で帰ることもよくあったのですが、ストレスはかなり減っている様子です。ぼーっとしたり、考えごとをしてだまりこくることも緩和されました。もの忘れも減った気がします。まぁ年相応の忘れ方かなと(笑)。

食事に関してはMEC食をかれこれ7年。MEC食は、肉(Meat)と卵(Eggs)とチーズ(Cheese)を中心に良く噛んで食べる食事法です。最初は私のダイエットが目的で始めたものでしたが、夫も次女が生まれた頃から始めました。炭水化物をまったく食べないわけではありませんが、基本はたんぱく質が中心。夫の方が私よりストイックにやっています。あと筋トレをやるようになりました。ストレス発散がお酒に傾いていたので、これも変化だと思います。

 

――現在のご主人の状態は?

 

たまに酒量が増えたり、眉間にシワを寄せて考えごとをしている姿を見ると大丈夫かなとは思うことはありますが、男の子も生まれ、跡取り問題から解放され、それだけでも気持ちはラクかと。妻としては、夫婦生活面に関しては改善したい思いはありますが、私もこれからは自分の更年期を考えなくてはなりません。それで最近すごく思うのは、 男性更年期をしっかりケアすることの重要性。結果として、女性の更年期に対する男性の理解が深くなるのではないか と思っています。子どもたちにも「女の人にも、男の人にもそういう時期があるんだよ」と伝えるつもりです。

 

男性にとって、妻や身近な女性にも男性更年期の知識があると心強いはず

今回は、夫の変化に妻が気づいたケースをご紹介しました。取材に際して、「女性目線、妻目線からの話もあっていいのではないかな、違う角度での話になるのではないのかなと思ってお受けしました。自分と同じような悩みのある人の参考に少しでもなれたらうれしいです」と話してくれたおはぎさん。実際、身近な妻にも男性更年期の知識があることは、男性にとっても心強いに違いありません。

「私たちのように悩んでいる夫婦は多いと思います。男性更年期とはわからないまま、夫婦の関係性が悪くなったり、女性が自分に自信を失うことも多々あると思います。この私たちの体験がお役に立てるなら嬉しいです」

取材・文/野村始子

 

 

男性更年期の体験談インタビュー、次回は、30代に入って「若年性更年期」を疑い出した男性の体験エピソードをお伺いします。更年期の症状は男性も女性もさまざまです。ぜひみなさんのご意見、ご感想をお寄せください。

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MENO MAGAZINE編集部

アステラス製薬のウィメンズヘルスマガジン。更年期にまつわる基礎知識・症状・対策・体験談などの情報を発信しています。

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