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「いくらなんでも自然老化ではくくれない。体力、気力、精力ともに30代前半とは思えない自分がいます…」/はるきさん(32歳)の場合/男性更年期インタビュー(4)

MENO MAGAZINE編集部

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<男性の更年期体験エピソード>
更年期障害といえば女性の悩み…とされたのは過去の話。近年は男性にも性ホルモンの減少に由来する更年期症状が発症することがわかっています。

身体的には 疲労感や倦怠感、性欲の低下、ED、不眠、肩こり など、精神的には 気力の衰え、集中力の低下、イライラ などの症状がそれに当たりますが、一人で悩みがちの男性もいるようです。この連載企画では、更年期症状を自覚する複数の男性にインタビューを実施。それぞれの実感や体験エピソードを通して男性更年期のリアリティをお伝えします。

本サイトに掲載する体験記事は、全て個人の体験に基づいています

不眠から気になりだした若年性更年期。症状は増え、今、その真っ只中なのかも?

はるきさん(32歳)
大阪市在住。市営地下鉄に勤務。駅員として業務経験を積み車掌職に。現在は、次なるステップとして運転士を目指すなか、20代のころとは明らかに違う自分の体力や気力に、単に年齢のせいだけではないと感じている。ネットで検索したら当てはまる症状が多く、自分は「若年性更年期」ではないかと疑うように。同い年の妻と小1と幼稚園の息子の4人家族。

 

――ご自身が「若年性男性更年期」を意識したきっかけを聞かせてください。

 

もちろん初めから「これは男性更年期だ」と思ったわけではありません。まだ30代も前半ですから。にしても、明らかに20代ではなかった変化を感じるようになってしまって。とくに体力、活力の衰え、イライラ。いちばん顕著に感じているのは、悲しいことに性欲です。明らかに性生活も変わってしまいました。なんなら妻から怒られることもあるくらい。ダメ男です。

元気があまりにもないので、まわりの人に「何か悩みでもあるのか」と聞かれたこともありました。確かに、本来の自分は体育会系で、柔道をやってきたので体力にも自信がありました。どちらかというとがっつり系で「やったるぞタイプ」だったんです。それが、今は真逆です。「無理したらあかんで」とか「危ないからやめとこ」とか、そんな感じ。はっきり言えるのは、すべての欲に対して希薄になってしまったことです。運転士になりたい気持ちも、同じなりたい人とのエネルギッシュさが違う。「頑張って落ちたらどうしよう」という不安がチャレンジ精神より勝ってしまいます。「だったら頑張らずに順番を待って、来る時が来たらでいいや」みたいな。競争主義の人間が、事なかれ主義になってしまっています。「ほんまに俺か?」です。

 

思えば、3年ほど前から兆しはありました。駅員を経て車掌になってからです。乗務職は勤務時間がバラバラで、状況によっては36時間勤務にならざるを得ないことがあります。頭ではわかってはいたものの、寝たい時に眠れない体で不眠になり、ある時自転車に乗っていてふらついてまっすぐに走れない経験をしました。さすがにこれはまずいと思い、心療内科に行きました。

診断の結果は「自律神経失調症」。いろいろな薬を提案されましたが、薬漬けになるのが怖かったので、睡眠導入剤だけを服用するようにしました。寝たい時だけ飲むようにして。とはいえ薬に依存はしたくないので、今はそれもちょっとずつ止めるようにしてはいるものの、自分のコンディション不良は不眠だけにあらずです。

いくらなんでもこれは自然老化の範囲ではくくれない。そう思うようになり、症状をキーワードに検索してみたんです。そうしたら「男性更年期」というワードがひっかかってきました。そこで初めて「男性更年期」というものの存在を知りました。一般的には40代〜50代に起こる症状と思われがちだけれど、 働きざかりの20代や30代でも発症する場合がある ことも知りました。

WEBで男性更年期のチェックリストをやれば、あれもこれも当てはまってしまう。髪の毛の減りや食欲の低下なんかも含めて、まさに「うわぁ、これって自分や」状態。検索した記事の中には「30代は精神的・肉体的なストレスを感じやすい年代。仕事が忙しくて休む暇もない人は、気づかないうちに男性更年期の症状が現れているかもしれない」とも書いてありました。

 

 

自己改善で戻した体力が、イライラや攻撃を生むアンバランス

――「若年性更年期」かもしれない自分とはどのような付き合い方をしましたか。

 

まだ病院には行っていないので、正確なところは分かりませんが、多分、自分は「若年性更年期」だろうと思っています。もちろんショックです。ただずっと「何だろう」「どうしちゃったんだ」と思っていたので、 男性にも更年期があることを知り、それが若い世代にも起こり得るとわかり、逆にしっくりした 部分はあります。

だからと言ってネットの記事では本当のところは分かりません。やはり一度、病院に行って「僕自身の診察」をしてもらうのが一番だと思っていますが、自己改善策として自宅筋トレ、ランニング、日光浴、プロテインの摂取、炭水化物少なめの食事など可能なことはやっています。日光浴は、地下鉄の仕事をしていると陽の光を浴びない生活なので、あえて。中断していたジムも再開しようと考えているところです。

で、結果はというと、体力面は回復を感じられるようになりました。体育会系の職場で、32歳やそこらでこれから運転士をめざそうという人間が「ちょっと体力落ちてきた」とは言える環境ではないので、それは良かったのですが、残念なのはメンタル面。効果実感がほぼありません。体力がついて元気になったベクトルが、逆にイライラや攻撃にいってしまっている部分もあって。もちろん理性で抑えていますが、結構イラっとする時もあって。イライラを子どもに向けてしまうことも。職業柄とはいえ、交通ルールひとつとっても、高圧的な感じで口うるさくなったり。子どもの精神に良いわけがないので、自己嫌悪にもなりますし、第一嫌われています。悲しいことに。

妻にも申し訳ないなぁと思います。先ほど「妻に怒られることもある」と言いましたが、妻も根っこでは心配してくれているのが痛いほどわかります。わかるだけに妻を安心させたいという気持ちを、こうやって自分をさらけ出すことで改めて感じることができました。子どもとの関係性も改善したいですしね。それには次に進まないと。まずは泌尿器科に行って、男性ホルモンの検査をしてみようと思います。「男性ホルモンが少ないです」とはっきり言われるのは怖いですけれど、若年性更年期の治療とそうではない症状や病気の治療はまた違ってくると思うので、セカンドオピニオン、サードオピニオンも考えて納得の行く病院を見つけたいと思います。

 

“若年性更年期”の認知拡大が、社会全体の活力底上げにつながると期待

今回のインタビューをきっかけに、「病院へ行ってみよう」という気持ちが高まったというはるきさん。泌尿器科の血液検査で「男性ホルモンが少ないです」と言われるのは怖いけれど、若年性更年期であればその治療をしたいと思いますし、そうでれなければその症状に対して対策を取りたい」とも語ってくれました。

「30代の若造でも苦しんでいることを伝えることはできたように思う。きっと自分と同じような人もいるはず」。穏やかな口調で語るはるきさんは「この人が男性更年期でイライラしているの?」と思うほどでしたが、ご本人としては、家庭で「イライラを子どもに向けてしまう」だけでなく、職場でも「電車の中に酔いによる嘔吐物があった時などにも反応してしまう」ことがあるそう。それは更年期の症状がなくてもダメージを受けるのではと思うところですが、「体調が悪くても電車に乗らなければならないなど、それぞれに事情があり、車内で嘔吐というケースは珍しいことではない」そうで、こうした乗客のさまざまな事情に寄り添うために、プロとして体調を整えなければと考えていることが伝わってきました。

更年期症状は、女性だけのものではなく男性にもあり、30代という若さでも起こり得る。この事実が広く認知されることで、これからキャリアを重ねていく年代の活躍が阻害されることなく後押しされ、社会全体の活力の底上げにつながる可能性があるかもしれません。

取材・文/野村始子

 

 

男性更年期の体験談インタビュー、次回は、働き盛りのはずの40代に思うように動けなくなったという男性の体験エピソードをお伺いします。更年期の症状は男性も女性もさまざまです。ぜひみなさんのご意見、ご感想をお寄せください。

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アステラス製薬のウィメンズヘルスマガジン。更年期にまつわる基礎知識・症状・対策・体験談などの情報を発信しています。

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