【体験談】目を覆われると息ができない!ある日突然襲ってきた「暗闇」への恐怖と不安

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“更年期”という言葉が気になり始めた46歳の女性が教えてくれたのは、のぼせや汗が止まらないといった、よく聞く症状とはまったく違う、「暗闇への恐怖」というお話。
意外な場所で恐ろしさを感じ、パニック状態になってしまったという体験談をお届けします。
※本サイトに掲載する体験記事は、全て個人の体験に基づいています。
<この体験記を書いた人>
ペンネーム:うらら子
性別:女
年齢:46歳
プロフィール:パート主婦。家族は夫と中学生、高校生の男の子が2人。2、3年前から疲れを感じやすくなり、「年齢かな?」と思っています。
大好きだったアロママッサージが…
照明を落とした店内に漂うアロマの香り、静かなBGMに包まれて受けるマッサージ…私の「癒やし時間」といえばアロママッサージ。
若い頃は大好きで、月に一度はお気に入りのサロンに通っていました。
でも子どもが生まれ忙しくなってからは、そんな「癒し時間」からすっかり遠ざかってしまい、気づくと10年以上もたっていました。
子どもが中学、高校へと成長するにつれ手もかからなくなり、最近では家事の負担も軽くなったのですが、46歳という年齢のせいか、最近とても疲れを感じやすくなっていました。
何かいい気分転換はないかなと思っていたある日、買い物に出かけたショッピングモールで、ふと、かすかなアロマの香りに気づきました。
どこかのお店に置かれているアロマディフューザーから、私の大好きだったアロマの香りが流れていたのです。
途端に、「アロママッサージに行きたい!」という懐かしい感情がよみがえりました。
そう、今こそ、私には「癒し時間」が必要だと思い、早速ネットで検索し、良さ気なマッサージサロンの予約をしました。
数日後、訪れたのはバリ風のマッサージ店。
昔好きだったお店の系列店で、バリのインテリアであつらえた薄暗い店内は「癒し空間」の雰囲気満点です!
ワクワクしながら個室に移動し、エスティシャンと挨拶して、好みのアロマを選んだら、いよいよ施術開始です。
その時、「では、眩しくないよう、お顔にタオルをのせますね。何かありましたら、おっしゃってください」という声掛けとともに、顔が分厚いタオルで覆われました。
そのタオルで光は完全に遮られ、突如として訪れた暗闇。
「なに、この感じ? すごくコワイ! ちょっと息ができないー」
突然、わけの分からない恐怖に襲われ、頭の中はパニック状態です。
じっとしていられなくなり、「どうしよう、どうしよう!」と思っていると、「大丈夫ですか? ご気分が悪いようでしたら、おっしゃってくださいね」と、エスティシャンが聞いてくれ、やっと「タオルで目の上に置かれると急に怖くなって…」と言えました。
すると、「はい、そういう方はいらっしゃいますよ。大丈夫です。タオルを薄めのガーゼに取り換えますね。これで少し明るくなりますから」と、優しく対応してもらえました。
その後は、ゆったりとした気分でマッサージを受けることができましたが、あの瞬間なぜ、目を覆われただけで怖くなってしまったのか、分からないままでした。
それから1カ月くらい後のことですが、夫がすごく久しぶりに映画に誘ってくれました。
気分が沈みがちな私の様子を気にかけてくれたようで、その優しさに感謝しながら、いそいそと二人で出かけました。
映画館でも…暗闇がこわい
ところが、ここでも私は暗闇の恐怖を体験することになります。
本編が始まる前の予告までは、席を探す人のためにある程度照明が保たれているのですが、予告が終わり本編開始準備に入ると突然、館内が真っ暗になりました。
目を開けているのに何にも見えない!
本編が始まるまでのほんの数秒のことなのに、私はまたもパニックに陥ってしまいました。
隣にいる夫を手探りで探し、しがみついてしまったのです。
夫は、私の手の力の強さと息遣いの荒さから異変を感じ、すっと手を引いて一緒に外に出てくれました。
夫の腕にすがるようにして館外に出て、ようやく明るい場所に辿り着きました。
同時に気持ちは落ち着いていったのですが、再び館内に戻る勇気は出ませんでした。
夫が心配してくれたので、1カ月前のアロママッサージでの話をしました。
そういえば、時々なのですが、夜、寝る時にも、目を閉じた瞬間に息苦しくなって起き上がってしまうことがあったのです。
そのことは夫も気付いていたのですが、「忘れていた用事を、寝る前に急に思い出したんだろう」くらいに考えていたそうです。
目を閉じた状態でも感じる光を遮られること、目を開けても閉じても同じ真っ暗な状態に置かれること、目を閉じて意識が遠のきそうになる瞬間、どれも、真の闇の中に引き込まれる恐怖です。
なぜだか原因は分かりませんが、どうやら私は、暗闇に恐怖を感じるようになってしまったようです。
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