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家事ができない! 仕事が怖い! 頭が半分動かなくなる「ブレインフォグ」に悩んだあの日々

MENO MAGAZINE編集部

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<更年期の体験エピソード連載:YOTOさんのケース③>

1970年生まれ、更年期真っただ中のフリーライター、YOTO(51)です。運動不足のくせして健康にだけは自信があった自分が、40代半ばをすぎたあたりから体調に異変…。原因がわからないダルさや体の痛み、メンタルのゆらぎ…。遠回りしながらも更年期を受け入れ、50代の私にあった暮らしを取り戻すまでの“更年期の旅”を連載でご紹介します。

前回は『健康診断オールA→40代後半から体調が乱高下、突然のほてり、疲労感…何かおかしい』で、更年期による突然の体調変化と私のとった更年期対策についてお話ししました。2回目は『ほてり、疲労感、関節の痛み…次々と押し寄せる不調の原因は更年期だった!?』で更年期のさまざまな症状についてお話ししてきました。

3回目の今回は「ブレインフォグ」についてです。

※本サイトに掲載する体験記事は、全て個人の体験に基づいています。

集中力がなくなって家事の手順がバラバラに…

わが家の料理はほぼ作り置き。時間のあるときに野菜の副菜を4~5品まとめて作って、肉や魚のメインだけ当日に作るスタイルです。

料理を何品か同時に作るときって、「段取り」が命ですよね。まな板が汚れにくい食材から切るとか、野菜を洗いながらお湯を沸かして、アクの少ないものから茹でるとか、グリルで野菜を焼いている間にマリネ液を混ぜておくとか。あれをやりながらこれをやるという手順のクセは、誰にでもあると思います。

私はぜんぜん料理上手ではありませんが、やっぱり自分にとってやりやすい段取りがあります。手順をうまく組み立てられると時短になるし、パズルがパチッとはまったみたいに気持ちよく終われます。

 

この段取りが、46歳くらいから急にできなくなりました。次の作業を予測できなくなり、動きがバラバラでつながっていきません。

いつもならこれの前にあれを準備しておくのに、こっちを先に作ったからお鍋が足りなくなっちゃった…と、手順がめちゃくちゃになってしまうのです。

ナイフで指を切ったり、食器をぶつけて割ったり、調味料をこぼすなどのプチ事故も急増。自分の動きをうまく制御できない感じで、包丁で野菜を切っていても「今までこんな動きだっけ?」と違和感を覚えるようになりました。

 

料理だけでなく、掃除や洗濯、入浴、メイク、出かける準備なども同じ。今まで何も考えずにすんなりできていた日常生活が、すべてギクシャクしてうまくできなくなりました。焦りで手がこわばって変な汗が出てきたり、途中で投げ出したくなったりしたことも、一度や二度ではありません。

 

短期記憶に自信がなくなり、仕事が不安でいっぱいに

 

さらなるピンチが起きたのは仕事中でした。ある日、翌週の取材に使う資料を手に取ると、ページの最後に別のクライアントの資料がホチキス留めされています。どちらも私の物に間違いはありませんが、どうしてこれがここに…?

 

取材用の資料をもらったのは昨日なので、ホチキス留めしたのは昨日か今日のはず。でも、その記憶がまったくありません。えっ、ちょっと待って! これやったの本当に私!? と頭が真っ白になり、冷や汗が出てきました。

溜まった書類を整理しているとき、うっかり違う書類を束ねてしまうことならよくあります。でもこの時は書類をまとめる必要もなく、そもそもホチキスを手に取ったことすら覚えていないのです。

映画で見るような夢遊病や多重人格って、こんな感じなのでしょうか。起こったこと自体は大したことじゃなくても、自分が無意識に行動しているのが怖い! これからも身に覚えのないことが次々と起こるかもしれないんです。

 

もっと切実だったのは、取材の日程を間違えていたこと。たまたま担当者と話していて事前に気づいたため、大事には至りませんでしたが、なぜかスケジュール帳の違う日付のところに「○○駅 ○時集合」とメモしてあったのです。

これじゃ何度確認しても意味ないじゃない! もし気づかなかったら大事な仕事をすっぽかしていたってこと? こんな経験が何度もあったおかげで、自分のことが信じられなくなりました。

 

今こうしている時間も、本当は取材や打ち合わせが入っていたんじゃないか…。

知らない間に原稿の締め切りを過ぎているんじゃないか…。

毎日が不安で不安で仕方ありません。

 

病気が心配になって、ついに専門家に相談

 

こんな毎日を送っていて思い浮かんだのが、80代の母でした。最近だんだん認知症気味になってきた母が、ちょうどこんな感じなのです。

 

前にあったことは覚えているのに、つい数日前のことを覚えていないのは、最近の私とそっくり。もしかして若年性アルツハイマーになったのでは!? と怖くなり、ネットで調べてみると、なんとなく当たっているような…。

いよいよお医者さんに相談するしかないという段になって、心療内科に行くか、婦人科に行くかで迷いました。おそらく脳の病気なんだろうけど、もしかしたら更年期障害かもしれない、そうだったらいいなと、すがるような思いでした。

 

それから住んでいる自治体の女性相談センターを経て、婦人科を受診したところ、更年期症状の一つ「ブレインフォグ」だったことが分かりました。ブレインフォグとは、頭にモヤや霧がかかったように、集中力や思考力が低下してしまう状態。最近では新型コロナウイルス感染症の後遺症としても話題になっていますよね。

「脳に霧がかかっている」という表現は、当時の私にまさにぴったり! 最初に知ったときは、自分の苦しさを代弁してもらっている気持ちでした。

 

その後は婦人科で処方されたお薬でかなり改善し、現在は元通りの生活を送れていますが、これから歳を重ねるにつれ、脳の機能低下は避けられません。それに今使っているお薬を止めた後は、また元の状態に戻るかもしれません。

いずれ母のようになるのは覚悟しておかなきゃ。あのような状態を40代で一足先に経験できたことが、将来何かの役に立つことを願うばかりです。

 

私の更年期の症状は、少し重めな方だと思います。さまざまな病院も行きましたし、不安や葛藤も多々ありました。私の経験や心情のシェアが、これから更年期を迎える皆さん、同じような症状で悩んでいる皆さんのお役に少しでも立てば幸いです。

 

<著者プロフィール>
YOTO(ヨト)
おもに暮らしと住まいの分野で活動するフリーライター、51歳。夫と二人暮らし。更年期症状はやや重め。出版社で住宅誌の編集に8年携わったのち独立。現在も家づくりやリフォームのほか、インテリアや収納、家事など、生活全般にまつわる記事を制作。料理は作り置き派で、時短で美味しいがモットー。

 

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MENO MAGAZINE編集部

アステラス製薬のウィメンズヘルスマガジン。更年期にまつわる基礎知識・症状・対策・体験談などの情報を発信しています。

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