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女性ホルモンの変化とキモチの関係

MENO MAGAZINE編集部

つい怒ってしまう。

どうしようもなくイライラする。

でもふと我に返ると、「あれ? なんでこんなにイライラしてる(してた)んだろう…」と思う。

なのに気持ちが抑えられない!

 

 

こんな悩みを抱えるひと、実は結構います。誰だって怒りたくて怒ってるんじゃありませんよね…

怒らずにはいられないようなことが、身の回りではどうしたって起こります。それはどうにもできません。ただ、同じことが起きても、怒りやすさは人によって差があります。その“差”、実はホルモンバランスの変化が関係しているかもしれません。

 

女性ホルモンの変化とキモチの関係

女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)プロゲステロン(黄体ホルモン)があり、どちらもからだの中では数え切れないほどの働きをしています。

エストロゲンとは

エストロゲンの働き

エストロゲンは妊娠・出産だけではなく、生き生きとした身体を保つ働きをしています。

  • 子宮・卵巣・乳房の働きを活発にする
  • 感情や精神を安定させる
  • 皮膚や粘膜のうるおいを保つ
  • 骨量を保持し、骨折を予防する
  • 動脈硬化を予防する
  • 記憶、認知などの脳の働きを保つ
  • 抗酸化作用

エストロゲンの分泌量の変化

エストロゲンの分泌は、一か月の中でも大きく変化し、そして女性の生涯を通して見ても、大きな変化がみられます。

①毎月の生理周期の中での変化

月経後、身体は次の妊娠の機会に向けて準備を始めます。その時に、エストロゲンは子宮内膜を厚くするなどの働きをします。

 

 

②ライフステージの移行に沿って変化する波

女性の一生では、思春期・性成熟期・更年期・老年期と各ライフステージでエストロゲンの分泌量に大きな変化がみられます。

 

 

プロゲステロンの働き

プロゲステロンは、「妊娠を助けるホルモン」ともいわれます。

  • 受精卵が着床しやすいよう、子宮内膜の環境を整え
  • 基礎体温を上昇させる
  • 乳腺を発達させる

プロゲステロンの分泌量の変化

排卵直後から卵巣で作られますが、受精卵が着床せず妊娠が成立しなかったときには、プロゲステロンの分泌量は減少します。

生理前にイライラする理由

生理前になると、イライラや眠気・吐き気・頭痛などの症状に悩まされる女性は多くいます。

これらの症状はPMS(月経前症候群)といいます。PMSは国内で年間1兆円程度の経済損失をもたらしているという試算(※)もあるほどです。

そして、このPMSには、プロゲステロンが大きく関与すると考えられています。 “生理が来る”ということは、その月は妊娠が成立しなかったということ。そうなると、妊娠を助けるプロゲステロンの分泌量が急激に低下します。この低下が、PMSの原因になっているという説があるのです。

この説を裏付けるのが、PMSの治療に使われる低用量経口避妊薬(低用量ピル)の作用メカニズムと効果。排卵があって女性ホルモンが大きく変動することがそもそもの原因なので、排卵をストップさせる低用量ピルにより女性ホルモンの変動がなくなり、症状は軽快します。

毎月のイライラ損失1兆円? 「知る」だけで症状改善(日経BPヒット総合研究所 黒住紗織 2016/8/25)

更年期にイライラする理由

閉経に近づき卵巣の機能が低下してくると、エストロゲンの分泌が低下していきます。すると、エストロゲンの働きの一つである「感情や精神の安定」作用が小さくなってくるのです。

更年期の女性はとても忙しいライフステージを迎えています。子どもたちの進学や就職。親の介護、職場における責任者としての重圧など、家庭でも社会でも大きな変換期を迎えます。

また、20代や30代に比べれば誰でも体力も落ちています。身体も心も疲れやすく、毎日たくさんの役割を果たしていたら、心穏やかでい続けることは、難しいかもしれません。

こんな時は、決して我慢しないこと。更年期症状は、内分泌的な要因や加齢の他、社会環境や心理的要因が関連し合い影響を受けるとも考えられています。一人で悩まないで、婦人科で適切なお薬を処方してもらう他、まずは自分の心と身体と日々の生活について話を聞いてもらう、カウンセリングを受けることもとても役に立ちます。産婦人科クリニックや、行政の保険センター、女性の健康を支援するNPOが開いているカウンセリング窓口など、ぜひ頼ってみてください。

自分の身体にホルモンバランスの変化が起きていること、そのせいでいつもより気持ちがトゲトゲしてしまうかもしれないこと、それは自然に起こることです。でもそのことを自分で分かっていれば、ほんの少し意識するだけでも、大切な人たちと笑顔で過ごす時間を守ることはきっとできます。どんな時もいつものあなたらしくいられるように。

監修: もちづき女性クリニック 望月 善子 先生

 

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アステラス製薬のウィメンズヘルスマガジン。更年期にまつわる基礎知識・症状・対策・体験談などの情報を発信しています。

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